ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(76)

これは旦那が脊髄損傷して車いすになってから知った事なんですが、例えうちの旦那のように下半身付随(おへそあたりから下の感覚なし)になっても、足ってのは決して動かないわけじゃないんですね・・・!

恥ずかしながら、旦那が車いすになる前までは、漠然と

下半身付随 = 足は全く動かない

と思っていたんですが、本当は

下半身付随 = 自分の意思で足を動かせない

って事なんですよね!

 

なにを今更と思われるかもしれませんが、私はそこの所をよくわかっておらず、脊髄損傷して下半身が動かなくなった後は、足は常にだらんとしている(力が入っていない状態というのかな)のかと思っていたんです。なので着替えなどで旦那の足を動かす時は、動かないので重いけれども好きなように動かせるもんだと思ってました。

ところが、いざ旦那が家に戻ってきて年がら年中一緒にいるようになると、ふとした時に旦那の膝(大体は片足づつ)が急に曲がったり、突っ張ったりする事に気がつきました。

一番多いのが、日中車いすに乗って活動し、夜になって二階に上がりベッドに横になった直後。仰向けになった後すぐに、片足づつ膝が曲がって足が急に上がったりするんです。何も知らない私は、最初、『足が動くんだから、血行がよくなるんじゃないかな?』って思っていたんですが、旦那に聞くと自分の意思にかかわらず急に足が上がるので、お腹辺りが痛いんだそうです・・・

寝転んで足を40度くらいに上げておくと腹筋が痛くなるような感じで痛いみたいですね。

そして、旦那の着替えを手伝う際に、ベッドで仰向けから横向きになる時とかも結構上側の足がお腹に向けて曲がるので、うっかりしてると側に立って手伝っている私の脇腹あたりに蹴りが入ります(笑)。これが結構な力で足が上がるので、痛いんです・・・気を付けてはいるんですが、つい忘れた頃にまた蹴りが入る、と(笑)。ズボンをはかせる時なども、足首を持って片足にズボンを入れ、さてもう片方、と思うと旦那の足が硬直したり・・・

 

逆に足が真っ直ぐに突っ張ってしまうのは、やっぱり日中車いすに乗っていて、二階に上がる際にステアリフトの椅子に乗り移った時です。

椅子に移動した後に、これもやっぱり片足だけなんですが真っ直ぐに突っ張ってしまって、椅子に深く座れないという・・・

こうなると、膝の後を片手で抑えて、もう片方の手でふくらはぎを軽く押して膝を曲げるのを手伝うようになります。いつまでも足が突っ張ってると、椅子からお尻がどんどん滑って危ないので・・・

 

車いすに乗ってる時は別にそういう事はないんですが、移動時と横になった時に足が勝手に突っ張ったり曲がったりしちゃうみたいです。

エクササイズが足りないんじゃないの?と旦那に言ったんですが、本人曰く、エクササイズとは関係ないと。

ほんまかいな。

 

とりあえずは、膝蹴りされるのは嫌なので、膝が届く範囲で何かやる時は顔だけは注意してます。

 

続きます。