ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(99)足の痙攣治療

7月に入ってだいぶ以前の生活に戻ってきたようですが、まだまだ病院などのフロントラインはしっかりコロナ対策されているようです。先日旦那の付き添いで病院に行った際、「車いすの付き添いでも一人で移乗できる場合は付き添いの人は病院内に入れません」とのことでした!おかげさまで私の住むエリアは新しいコロナの患者さんはずっとゼロです。ありがたい!

さて、なぜ病院へ行ったかというと、車いすに乗っている旦那の足の痙攣が最近また頻繁に起こるようになってきたので、そのトリートメントのためでした。

脊髄損傷で下半身麻痺の旦那ですが、1日に数回、足が急に突っ張ったり、寝ている時に膝が急に勢いよく曲がったりということがあります。大したことないようですが、車いすからステアリフトの椅子に移乗する時などに足が突っ張ると、トランスファーボードから落ちる危険もあるし、仰向けに寝ている時に膝が急に曲がったりするとお腹あたりの筋肉が痛いようなので放っておくわけにもいかず・・・お医者さんに相談したら、専門の先生を紹介してもらえて見つけたトリートメント法が「足にフェノールを注射する」というもの。

 

私は最初、アルコールを注射する、とざっくり旦那から聞いていたのでそのまま「ふ〜ん」という感じで聞いていたんですが、注射の中身をよく自分で調べてみると、フェノール6%となっていて、ウィキで調べた結果、

「広義には、芳香環水酸基ヒドロキシ基)が結合した化合物全般である「フェノール類」を指す[1]化学式はArOHで表される(Arはベンゼン環やナフタレン環など)[1]。」

(ウィキより抜粋)

ということで、毒性があるようですが少量であればマウスウォッシュやクリーナーなどに(北米では)使われているようです。

 

このフェノールを筋肉に注射することで、脊髄損傷などで脳からの指令をうまく受け取れずに筋肉が勝手に動く現象を和らげることができる、ということらしいです。なるほどね〜!

 

専門の先生がいる病院の予約をとって、薬局で事前にフェノールを購入して行きました。

f:id:Chiekichi:20200621021110j:plain

トリートメントに一人で向かう旦那

トリートメントは大体20分くらいであっという間!数日で足の痙攣も落ち着くでしょうということだったんですが・・・確かに翌日くらいからはもう寝ている際の膝の動きも無くなって、変に足が突っ張ることもだいぶ減りました!

そしてものすごいラッキーなことに、旦那の話ではこの注射をすることのできる専門の場所(病院やクリニック)はなんとカナダに3カ所しかなく、そのうちの1カ所が私の住むエリアという!小さい街なんですが、運が良いとしか言いようがないですね(笑)!

 

続きます。