ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(74)

旦那が車いすになってから、一階の客間をリノベーションして私たちのマスターベッドルームにしようか、という話も一旦出たんですが、結局やはり二階に戻りたい、という旦那の意見を尊重する事にしました。

そうと決まれば、まずはあちこちに資料請求!ネットで検索したり、リハビリセンターのセラピストさんに聞いてみたり、市内の脊損会(脊損で車いすになった人の会で、たまにミーティングがある)の人に聞いてみたり・・・

 

良さそうなものとしては、

1)いす式階段昇降機(ステアリフト)

2)屋内エレベーター

3)屋外リフト

の3つ。

料金的には1→3→2の順で高価になりそう。

2と3は、車いすから椅子に乗り換えの必要がないので体に負担がかからない。

屋外リフトは大掛かりな工事になりそう(つまり、市役所に許可をとる必要がある)。

工事は1のステアリフトが一番手軽で早い。

 

パンフレットなどで検討した結果、1と2の業者さんにきてもらって見積もりをお願いすることにしました。

 

まず最初にエレベーターの業者さんにきてもらって、家の中をみてもらいました。

この業者さんは『エア式エレベーター』の業者さんで、空気の力でエレベーターを昇降させる、音も小さいし電気代も安くすむエレベーターを紹介してくれ、一階のリビングのコーナーから二階の寝室のコーナーへ、筒状のエレベーターを設置してはどうか、という事でした。写真を見せてもらうと、なんだか近未来的なエレベーターで、ガラス張りの筒状エレベーターが二階まで繋がるという・・・一人のりなので床面積も大体1.5メートル四方あればという事でした。これなら、一階と二階の行き来は旦那が一人で頻繁に出来るし、何より車いすから他の椅子への移動がないので体の負担が全くない!これがいいじゃん!ってなったんですが・・・

もちろんいいお値段!なんと見積額$60、000(日本円で500万くらい)!

う〜〜〜〜ん!200万くらいなら即決めだけど500万か・・・!

旦那的には値段が高いのでこれは却下となりました。

 

次にステアリフトの業者さん2組にそれぞれ家を見にきてもらいました。我が家の階段は3段上がって90度曲がっている階段なので、ステアリフト取り付け難しいんじゃ・・・って勝手に心配していたんですが、どちらの業者さんもそれはぜ〜んぜん問題なし!との事。

どちらのステアリフトも椅子は肘掛の先にあるところで上下に動かすことができて、リモコン操作も可能。音もそんなに大きくないし、階段の端にレールを設置してもそれほど邪魔じゃなさそう・・・

と、どちらの業者さんも同じような感じだったんですが、最初に家にきてくれた方のほうがフレンドリーで経験も豊富だったので、結果そちらにお願いする事に。

そしてお値段は

エレベーターの1/4の$12、000!(110万くらい?)

そして設置は一日で可能!

 

1週間後に来てくれる事になって、早速取り付けてもらったのがこれです!

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ステアリフトの椅子

写真では閉じてますが、足のところが開いてフットレストになります。ちなみに肘掛も椅子部分も折りたたんでコンパクトにすることも可能。使ってない時は閉じておくと邪魔になりません^^

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階段のレール

階段を上り切ったところでレールを終わらすこともできたんですが、車いすに乗り換えが必要なため、さらに90度曲がって二階の廊下に完全に入ってからレールを止めるようにお願いしました。

取り付ける前は邪魔かもなって思っていたんですが、実際取り付けてみると全く気にならないです(笑)。

 

そういえば、エレベーターの業者さんがお話してたんですが、カナダではここ10年くらいで、年配の方用に一般家庭の家の中にエレベーターを付ける方も増えてるとか。そしてステアリフトは違うらしいですが、一般家庭エレベーターは取り付けてあると家の価値が上がるんだそうです!まぁ便利そうですもんね!

 

と、まぁやっとステアリフトが取り付けできたので、旦那も晴れて二階に上がることが可能に!

 

続きます。