ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(67)

7月頭の3連休を利用して、自宅に戻る前の練習として旦那が事故後初めての一時帰宅をしました。たった2泊ですが、娘は旦那が一時帰宅するのを相当楽しみにしていました。

この週末はカナダデーの祝日で連休だったので、土曜の朝お迎えに行って2泊してリハビリセンターへ戻る、という予定をたてました。

お昼頃リハビリセンターへ着くと、旦那も大変一時帰宅を楽しみにしていたらしく、準備万端で私の到着を待っていました。とりあえずの着替え、おしっこの際の器具(自己導入用カテーテルなど)、事前にお願いしておいた連休分+アルファの薬を看護婦さんから受け取り、車に積み込んでいざ出発!

約3ヶ月強ぶりの自宅へのドライブ中は、旦那もウキウキでお喋り多し(笑)。

何事もなく自宅に戻ったのが午後5時過ぎでしたが、車から車いすに移動して自宅の門から中に入ると、早速娘と愛犬のムラ(犬の名前です)が家から出てきました。

娘はともかく、驚いたのは犬のムラ!普段はシャイな性格で喜んでも飛びついたりしないのに、この時ばかりは3ヶ月以上ぶりであった旦那に躊躇いもせず飛びついていきました・・・!ムラのはしゃぎようは凄かったですね〜。

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尻尾もちぎれんばかりに振るムラと娘からのハグで、旦那も相当嬉しそうでした。

 

できたばかりの玄関へのスロープもこの時初めて利用したんですが、以前ブログで書いた通り、スロープの勾配がややきついため、一人で上がろうとすると途中で止まってしまうので、誰かに押してもらって最後まで上がる必要がありました・・・これはそのうち直す予定です(笑)。

 

まだ二階に上がる設備に関しては決めてもいないので、今回の一時帰宅は完全に一階のみにステイすることになりましたが、それでも実際に車いすで家の中を動き回ってみることで、私が一人でもできる家具の配置なおしなど、色々参考になりました。

フィジオセラピストのミシェルさんが言った通り、一階のトイレはやはり角度的に入ることができませんでした・・・キッチンもいつも同じ場所にあったゴミ箱は動かさないと、車いすで動くのにぶつかるので移動したり、リビングの家具はもっと壁際に寄せて真ん中を空ける様に、など結構チェックポイントがありました。

 

一番やられた!と思ったのが、ダイニングテーブルの足が邪魔で、旦那がテーブルにつくときにまっすぐ車いすで入っていけない、という点でした!テーブルの高さ自体は、車いすに乗った旦那がそのまま足を入れられる高さだったんですが、テーブル両脇の足の間に交差する板があり、車いすの車輪がぶつかって奥まで入れないという状態でした・・・

家中探して見つけてきた、普段は使わない折り畳み式のテーブルがシンプルな作りで高さも十分だったので、とりあえず旦那が座る側はこのテーブルにし、私と娘は元々あったダイニングテーブルの延長用の羽(板を取り外してテーブルを小さくできる)を取り外して小さくして折り畳み式のテーブルと並べて置いて使う様にしました。

 

家の中に物があればある分、旦那が車いすで動く障害になるので、私に「必要なくて普段使わないものは処分する」という断捨離魂に火がついた瞬間でした(笑)。

 

続きます。