ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(60)

リハビリセンターに移動して5週間ほど経ったある日、センターでのファミリーミーティングがありました。

担当のお医者さんとセラピストさん二人に私と旦那でのミーティングでした。

セラピストさんは概ね、どういった運動をしていて車いすで何ができるようになったか、などの話をしてくれました。座位でバランスもだいぶ取れるようになったし、ベッド⇄車いすの移動もトランスファーボードで問題なくできる。ちょっとした段差を乗り越える方法や、車に移動する方法なども学んでいたようでした。

お医者さんによると旦那の怪我の治りは順調で、頭と胸にあった血栓も問題なし、リハビリも順調にいっているとのこと。さらに

「後1ヶ月半ほどで自宅に戻れるでしょう。」

とのことでした!

 

私は(きっと旦那も)心の中でこの時

『やったーーーーー!!!』

とガッツポーズしてました(笑)!

 

ただし、旦那が帰宅前に一度フィジオセラピストさんに自宅を見てもらって、車いすで問題なく暮らせるかどうか、どこが改装が必要かなどをチェックする必要があるとのことでした!

我が家はセンターから遠いので、地元の病院から違うフィジオの方に来てもらうよう、センターの方から連絡をしてもらって訪問の日どりも決めました。なんだかいよいよ・・・って感じでした。結構周りの人から、旦那が家に戻れるようになるまで半年から一年くらいかかるんじゃないの、と言われていたので、事故からたった5ヶ月未満で家に帰れるということにやや拍子抜けしつつ、でもやっぱり相当嬉しかったですね〜。

本人は

「帰宅前に一度練習がてら、1ヶ月後の連休に一時帰宅してみよう!」

とノリノリでした(笑)。

 

私はとりあえず、一時帰宅時に旦那が家に入れるように玄関前にスロープだけを取り付けておいて、後は旦那が帰ってきてから様子を見つつ改装しようと思っていました。なので、地元の専門の人が家が車いすフレンドリーかどうか見に来てくれるのは大変助かりました!

 

なんとか退院の目処が経ったこの日は、私も旦那もやっと先の予定が明確になったことでウキウキしてました。この日はまたしてもセンターのファミリールームを予約しておいて娘と2泊していたので、浮かれた気持ちのままお菓子やつまみを近くのスーパーで大量に買って、ファミリールームでベッドに寝そべりながら3人でロードオブザリングの映画3本立てをお菓子などをばりばり食べながらみんなで観ました(笑)。

スケールが小さいけど、幸せってこういう事かも?

 

続きます。