ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(66)

旦那が家に帰ってくる前に、自宅が車いすフレンドリーかどうかを地元のフィジオセラピストさんが我が家に確認しに来てくれました。

自分で自宅をざっと見回した感じでは、とりあえず家に入れるスロープがあって二階に上がれる様になれば大丈夫だろうとタカを括っていたんですが・・・

 

実際にフィジオセラピストのミシェルさんが家に来てくれてそれぞれ挨拶をした後、まずドライブウェイから玄関に入る前にピタリと止まって家のゲートをカメラでまずパチリ。

ゲートの幅を持参したメジャーで計る・・・

スロープ(話が前後しますが、この時はまだ設置前でした)の場所を確認し、ドアの幅を計る。玄関からリビングに入り、まず旦那が戻ってきてとりあえず寝る予定の下の寝室をミシェルさんに見せると、すぐに廊下からドアを通る角度とドアの幅をチェック。その隣の一階のトイレのドアと廊下とドアの角度もチェック。そして一言・・・

「最近はドアの幅を33インチ(83センチくらい)以上で推奨してるんだけど、この寝室のドアは31インチで、トイレは29インチしかないわ。これでは狭すぎて車いすでこのトイレを使うのは無理ね・・・」

えーーーーーー(泣)!

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確かに我が家の一階の廊下は90度に曲がっていて、ちょうど寝室とトイレのドアがその90度の曲がり角の右と左にあるので、車いすではちょっとぶつかるかもな〜と思っていたんですが、何とトイレは入るのも無理とは!とほほ・・・

リビングルームはとりあえず片付けられる物は片付けて、とにかくスペースを作る!

キッチンは一人で料理をするのでなければ問題なし、という事でスルー。

ダイニングルームはテーブルがあって車いすで通り抜けはできないので、リビングからダイニングに入って食卓につく、という事でOK。

マスターベッドルームは二階なので旦那が家に戻って来たら二階に戻ります、という話をして、二階に上がるための設備(階段に設置する電動椅子、エレベーター、リフトなど)を検討中という話をしつつ二階に上がり、二階のお風呂とトイレのチェック。二階のドアは33インチはないものの、どのドアもとりあえず31インチあったので、こちらもOK。シャワーは車いすでそのまま入ってベンチにトランスファーできる様に改装予定ということを説明し、トイレについてはサポート用のバーを取り付ける様にとアドバイスをもらう。

言われるまで気がつかなかったのが洗面台。車いすのまま顔を洗ったり歯を磨いたりするには、洗面台の下に車いすが入れるスペースが必要との事。そう言われれば、リハビリセンターの洗面台は下ががらんどうで、高さも結構あった・・・!そしてお水とお湯の蛇口には、車いすでも届きやすい様にバーがついていた・・・洗面台に関しては、お風呂の改装と同時にやることにしました。

 

あちこちメジャーで測りながら、ミシェルさんに色々アドバイスをもらったんですが・・・

なんかもう、オープンコンセプトで家具がミニマムな平家に引っ越したくなりました(笑)。

ドアが廊下の曲がり角近くにあると廊下の幅が狭い場合車いすで出入りできないし、十分広いと思っていたスペースも意外と幅がある車いすで実際通ってみると結構ギリギリだし・・・・

ギリギリじゃなくても、柱やドアの枠などは車いすで通る際に擦って傷つけてしまうことも多いし・・・(実際、我が家の廊下やドア枠は旦那の車いすが擦ったりしてペンキが剥がれているところが多いです。泣)

 

ミシェルさんによくお礼を言ってお見送りした後、すぐに旦那に電話で連絡しました。改装費は嵩張るぞ〜〜><

 

続きます。