ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(53)

担当のお医者さんやセラピストさんとの第二回目ファミリーミーティングが2週間後に決まり、旦那と二人で出席することにしました。

リハビリセンターから離れたところに住んでいるので、ファミリーミーティングは旦那だけでも大丈夫ですよ、と言われたのですが、やっぱりその後の様子などが気になるので強行日帰りで行くことにしました。

旦那とそのことについて電話で話している時に、ふと

「そういえば、退院ってどのくらいになるか聞いてる?」

と旦那に聞いてみると

「う〜ん、はっきり聞いてないけど、僕と同じような脊損の患者さんは3ヶ月くらいで退院したって言ってたよ。」

と言われ・・・

「え!!?たった3ヶ月で退院できるの!!?」

 

3ヶ月で退院して自宅に戻ってきてくれるのは嬉しい!嬉しいが、家のリノベーションが後2ヶ月半そこそこで(この時点でリハビリセンターに移動して1週間くらい)全部できるのか??と焦りました。

 

我が家は玄関が二段ほど段差があって、裏口は階段が五段、今まで使っていたマスターベッドルームは二階、お風呂も二階・・・

つまり、ざっと素人の私が思いつくだけでも、

1)玄関のスロープ

2)二階に上がるための手段(階段に取り付ける自動椅子やリフト、エレベーターなど?)

3)お風呂の改装(シャワールームの拡張)

4)トイレの改装(手すりなどの追加)

5)マスターベッドルームの家具配置

などなど・・・

特に玄関のスロープはないとまず家にも入ってこられないので、とりあえずこれを一番最初にどうにかしないと!

とりあえず帰ってきたら一階の客間に寝ればいいし、寝室の家具移動やなんやらは私一人でもなんとか出来る。トイレとシャワーは大掛かりな改装になるので、旦那が帰ってきてから使い勝手を見つつ工事をすればいいし・・・

 

旦那と相談しつつ、結局玄関のスロープは知り合いの大工さんにお願いし、シャワーとトイレに関してはセンターのソーシャルワーカーさんに相談して、市のヘルスセンターで無償で(期間限定ですが)貸し出ししてくれるトイレ用の車いす(座席が楕円の形で穴が開いていて、家のトイレの上に車いすで入れるようになっている)とシャワーベンチ(ビニール製のクッション・背もたれ&サポート付きベンチで、普通の車いすからトランスファーボードを使って移動して使う)を手配してもらいました。

 

余談ですが、これがきっかけになって、今まで「これいつか使うかも」と思っていた余分なものや本、その他知らない間に溜まっていたものなどを大掛かりに捨てることができました!車いすもセンターでみるとそんなに大きくないですが、実際に家にいるとあちこちぶつかったりしますし、本人も家具や物にぶつかるとフラストレーションが溜まるようなので、出来るだけ断捨離して家の中をすっきりさせるようにしました。

 

続きます。