ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(52)

リハビリセンターに移動してからは、日中セラピーやら何やらで忙しくしている旦那でしたが、やはり平日の午後3時以降から寝るまでは時間を結構持て余しているようで、時間がある時はよく部屋で映画を観ていました。

旦那のいた病室は二人部屋で、ドアから入ると正面に窓、真ん中がカーテンで仕切れるようになっていて、ベッドは窓側と廊下側に置かれていました。窓側は壁一面に腰ほどの高さのドレッサーのようなものがあって、その上は窓になっていてすぐ脇の公園が木々を透かしてみることができました。

廊下側も壁側にやはり同じ高さのドレッサーがあったんですが、サイズは窓際に比べると小さめで、その上に24インチほどのテレビとDVDプレーヤー、その他私物を置いたらいっぱいになってしまうくらいでした。

看護婦さんによると、人気の高い窓側ベッドはやはり長くいる人優先になっているとのことで、入居したての旦那はもちろん廊下側でした。最初は「別に廊下側でもいいんだ」と言っていた旦那ですが、後々部屋を移動することになって窓際になった時はドレッサーの上にいろいろ物を置けるので喜んでいました。

 

二人部屋なので、テレビをみるときはできるだけ小さい音かヘッドホン・イヤホンを使うようにということで、私も自宅からDVDプレーヤーを持っていく際に、一緒にヘッドホンを持っていきました。その他も電気ポットやらなんやらを旦那の滞在をより快適にするために自宅からリハビリセンターに持っていっていたんですが、それ自体がリハビリセンターには長く滞在する、という事を物語っているようで寂しかったです。

 

リハビリセンター1階にある食堂にDVDが結構置いてあって、旦那はよくそこへ行っては面白そうな映画を持ってきて部屋で見ていたようです。最後の頃はもう全部見たい映画は全部見てしまって、しょうがないのでテレビを見ていたくらいでした。

 

旦那のお姉さんから事故後初めて、旦那のお見舞いに行ってくれると連絡があったので、早速旦那にセラピーなどの予定を聞くため旦那に電話しました。この頃は電話で話す分には以前の旦那とほとんど変わらないような感じでした。連絡すると旦那は木曜日なら午後2時以降時間があるから今週の木曜がいいな、というのでその旨お姉さんに伝えたところ、木曜日で問題ないからその日にお見舞いに行くね、と行ってくれました。旦那もセラピーで忙しいとはいえ、やはりお見舞いにきてくれる人がいると本人も楽しいのではないかと思い、嬉しかったです。

 

お姉さんは旦那と結構仲が良い方で怪我をした日もエマージェンシーに来てくれていたのですが、お姉さんの娘(旦那の姪っ子)がちょっと精神的に不安定でドラッグに手を出してしまっていたりしたので、お姉さんもそちらにかかりきりでなかなか旦那をお見舞いに行くまとまった時間が取れないようでした。

 

日帰りでしたが、お姉さんがお見舞いに来てくれて旦那も久しぶりに姉弟水いらずでゆっくりお話ができたようでした^^

 

続きます。