ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(49)

リハビリセンターも病院から車で10分ほどだったので、自宅からはやっぱり4時間ほどはかかりました。

この日リハビリセンターに着くと、旦那は背中の傷が痛いようでベッドで辛そうにしていました。朝痛み止めを一度飲んでいるので、とりあえず2時まで待って看護婦さんに再度痛み止めをもらいました。背中にボルトが入っていると考えるだけで痛そうですが、本人は薬が効いてくると見違えて機嫌が良くなりました。

 

とりあえずリハビリセンターの外に出てみたいというので、私と娘で交互に旦那の車いすを押しながら道路を挟んだ向かい側のショッピングセンターへいってみました。

 

歩いていると全くわからない、もしくは気にならない小さな段差でも、車いすに乗っている人にとっては相当煩わしいらしく、ちょっとした段差やギャップで車いすが揺れると、旦那はその都度顔をしかめていました・・・もちろんまだ背中の傷が全快していないからだと思うんですが、ちょっと傾くだけでも押している私もドキッとするので、旦那も私もこれから車いす運転については相当練習が必要そうでした。

 

ショッピングセンターのスーパーでは車いすで隅々までみて周り、自分用の飲み物やお菓子、パンなどを買って満足そうでした。

自分一人でももう少しすればスーパーにも来れそうでしたが、店の中の買い物かごが一人では運べない上、たくさん一度に購入すると車いすの後ろにつけてある袋にも入れられないので、一人で来る時はやはり注意が必要でした。

買い物かごは車いすに座った状態でふくらはぎの上に乗せればいいと思ったんですが、足の感覚がないため、かごや荷物が足の上から落ちそうなことが感覚でわからないし、もちろん足を持ち上げて荷物が滑るのを止めることもできないので、旦那の状態では足の上にかごを乗せて買い物はできませんでした。

今度来る時は、何か車いすの後に取り付けるのにちょうど良い買い物袋を持参することを忘れないようにして、この日は従姉妹の家で泊めてもらいました。

 

続きます。