ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(59)

リハビリセンターに移動して約1ヶ月。センターでの生活にもだいぶ慣れて、骨折した肋骨や手術した背中の傷もだいぶ良くなってきました。が、今この頃の写真をみると、だいぶ痩せていて顔なんて一回り小さくなっていました・・・

 

 

センターの食事があまり美味しくないといってご飯をあまり食べず、ポテトチップスなど間食しているにもかかわらず、どんどん痩せていっていた時期でした。前も書きましたが、服用している薬のせいか味がわからず匂いもあまりわからないので、あんまり食欲がわかなかったのかもしれません。

でも良くドーナツの差し入れは頼まれたりしてました(笑)。

リハビリセンター最寄りの駅に、ティムホートンズというカナダでは有名なチェーンのドーナツ屋さんがあって、2週間に一度くらいはここでドーナツ(旦那の好きなのはボストンクリームやラズベリーフィリングとかいう、ドーナツの中にカスタードクリームやジャムが入ったやつ。恐ろしく甘い)を何個も買って旦那に差し入れしてました。ドーナツ屋さんまでは徒歩10分くらいなので、旦那の車いすを押して散歩がてら買いに行ったりもしたんですが、慣れない車いすを押すのにも神経を使う上、歩道の凸凹やちょっとした段差で車いすが傾いたりつまづいたりするたびに私も旦那もひやっとしてました・・・

ちなみにこのティムホートンズはセンターの隣の子供病院の中にも入っていたようなんですが、旦那曰く、平日のみしかオープンしておらず、ドーナツの種類が少ない上にセンターから病院に行くまでで砂利道や工事中で行きづらい、とのことで私は一度も行きませんでした。

食事に行く場所はあまりセンターの周りになかったので、私や娘はスーパーで買ったカップラーメンとか(日清のカップヌードルも売ってた)パンとかでお昼は済ましてました。

「日本みたいにコンビニでお弁当が買えると良いのにな」

と何度旦那にぼやいたことか・・・

 

この頃はお見舞いに行くたびに、車いすを押して娘と私と旦那の3人でセンターから歩いていける範囲をよく探索してました。車いすの練習にもなるし、やっぱり出かけると気分転換にもなるし・・・

車いすは旦那の体格にできるだけ合わせたセンターのものだったんですが、背中側のハンドル(後から車いすを押すためのハンドル)が低すぎて、旦那の車いすを押すときにどうしても私の体が前屈みになり、長い時間押すと腰が痛くなって大変でした。そして上り坂はちょっとの傾斜でも押して上がるのはきつい、でも車いすを押して下り坂を一緒に降りる方が何倍も大変だということに気が付いたのもこの頃でした!

車いすに乗っている本人も相当腕の筋肉を使うんでしょうね・・・大体長い散歩に出掛けた後は、リハビリセンターに戻ってベッドに早めに入ることが多かったです。

 

続きます。