ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(58)

リハビリセンターで尿路感染症になって病院へ逆戻りした後、旦那がリハビリセンターに戻れたのは3日後でした。

抗生物質を飲むと結構すぐに熱が下がりましたが、薬だけは決まった期間飲み続けないと感染菌が完全に体からなくならないので、感染症の薬もしばらく(2週間位)飲んでいたようです。

 

リハビリセンターに戻ってからはまた元気になったので、車いすを押してセンターの周りを散歩しました。外の空気を吸うだけでも気持ちが良いようで、機嫌もすこぶるよかったです。ただし、やはり道の凸凹は振動が傷にひびくようで注意が必要でした。

 

この週は3連休だったので、再度リハビリセンターのファミリールームを予約しておいて、娘と二人で2泊しました。今回は初めて、旦那も同じファミリールームで寝てみました!

ベッドに一人で寝ている時は、夜勤の看護婦さんが床ずれ防止のため、数時間ごとに体位を変えるため起こしに来ていたそうですが、今回はファミリルームでみんなで寝るので私が夜中起きて体位を変えてあげる必要があるので結構緊張していた覚えがあります。

後で旦那に「私結構、緊張してよく眠れなかったんだよ〜」という話をしたら、

「うん、俺も」

と言われてしまいました(笑)。

今はそうでもないですが、この頃は「気を付けてあげなきゃ」という気持ちが強く気が張っていたのか、夜中に何度も目が覚めて旦那の様子をチェックしていました・・・

なのでこの時も、結局夜中3回くらい目が覚めて、その都度旦那の体位を変えました。

 

おしっこはまだチューブが入りっぱなしになっているタイプだったので、夜中のトイレなどはきちんとおしっこが袋に溜まっているかどうかだけ確認すればよかったので、こちらは楽でした。今のように自己導入でおしっこする方法だと、これも数時間ごとに起こして処理をしないといけないので・・・

 

ファミリールームにはテレビや冷蔵庫などもあったので、3人でスーパーで買ったものを適当に食べたり、ピザのデリバリーを頼んだり、ロードオブザリングの3本立てを観たりしてゆっくり過ごしました。

滞在中はシャワーの手伝いをしたり、すっかりのびてしまった旦那の髪などを私が適当に(本当に適当。笑)散髪したりして、旦那もさっぱりしたようでした。

 

こうやって家族でゆっくり過ごすと、改めて旦那がいない家がどれほど静かでがらんとしているか痛感しました・・・早く元気になってリハビリを終了して自宅に戻ってきて欲しいと思いました。もちろん本人が一番自宅に帰りたがっていましたが。

 

続きます。