ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

フラッシュバックというかトラウマというか

旦那が屋根から落ちてすぐの頃は、「なんであの時屋根に上がらせてしまったのだろう」「どうにか防げなかったのか」という感じで、落ちたという事自体をどうにか修正できないのかと考えたり夢に見たりしていました。

病院に入院して旦那が回復してくるに従って、落ちたという事よりも

1)落ちた時にもっと違う場所であれば怪我が軽かったのではないか

2)落ちた時にもっと打ちどころが悪ければもっと怪我が酷かったのではないか

3)最悪の場合、即死していたのではないか

という3種類の思考に、とくに夜寝る前に囚われて悶々とする日が多かったです。

 

とくに頭の中でビジュアル化していたのが、2と3の、もっと運が悪かった場合の仮想場面でした。例えば首の骨を折ってしまうとか、頭全体をコンクリートに打ちつけてしまったらとか・・・

一瞬にして頭の中にこの仮想場面が映し出されて体がベッドの中でビクっとしたり。

考え始めるとどんどんネガティブになりそうなので、出来るだけすぐに他の事を考えたり、前向きになるようにしたりして対処していましたが、後々看護婦さんに聞いたら、やはり同じような患者さんのご家族は、後々までその事故の瞬間はフラッシュバックする事が多いとのことでした。

 

落ちて怪我したという事実は絶対消えませんが、そのこと自体が後々まで精神的に重荷になってトラウマになるのだけは旦那のためにも私自身のためにも絶対に避けたかったので、どうにかして毎日をポジティブに前向きに生きるようにもがいていました。