ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(13)

*入院2日目* 従姉妹の車で午前中、旦那のいる病院に向かいました。

 病室に入るとすぐに看護婦さんがお医者さんから話があるので、と言われました。

 

しばらくすると担当のお医者さんが来て、

「旦那さんの頭蓋骨にヒビが入っている箇所がありました。」

と告げられました。

 

脊髄の損傷や肺、肋骨の骨折だけでも相当重傷なのに、更に頭蓋骨にヒビ・・・

泣きっ面に蜂とはまさにこの事で、悪いニュースに頭がぐらぐらしました。

 

ベッドに横になっている旦那は、鎮静剤が効いていて意識は朦朧としていました。もちろん話せる状態でもなく、目を薄く開けても焦点が合っていないような感じでした。

 

呼吸を助けるためのチューブが口から喉を通して奥まで入っていて、それが不快なのか無意識のうちにチューブを引っ張って抜こうとしていました。

 

実際に一度無理やりチューブを引っ張って抜いてしまったらしく、両手首は軽くベッド脇の柵にゴムのような物で動けないように縛りつけられていました。無理やり抜くと喉を痛めるので気をつけないといけないという事だったんですが、「隙あれば抜こうとするのよ」と看護婦さんに言われました。

 

大分頭の腫れは引いたようでしたがまだまだ話せるような状態でなかったので、ちゃんと意識が戻ってくれるのかとても心配でした。

 

続きます。