ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(28)

*入院17日目*  この日病院へ行ってみると、旦那は昨晩のうちに一般集中治療室から脊髄専門集中治療室へ移動していました。

脊髄専門集中治療室エリアは、廊下に沢山の様々な種類の車いすが所狭しと並んでいました。廊下の壁には脊髄の損傷箇所と後遺症の案内が貼られていたり、廊下を行き来する患者さんはみんな車いすで移動をしていたりと、一般の集中治療室エリアとは大分様子が異なっていました。

 

旦那は大分話せるようになってきていましたが、話す内容がまだまだ現実的でなく、もしかして頭を打ったのでそのせいなのか・・・とちょっと心配になった覚えがあります。

例えば、「車の事故にあったので今病院にいる」と思い込んでいたり、ベッドから起き上がることもできないのに、「今週末に車でオリーブガーデン(北米のファミレスチェーン)へ行こう」と言ってみたり・・・

 

後からお医者さんに聞いた話によると、昏睡状態だった時にみた夢が現実と混じってしまっているだけで、現実と違う話をするのは、昏睡状態から覚めたばかりの患者さんにはよくある事なんだそうです。朝起きて一瞬夢と現実の区別がつかなくなる事がありますよね!あれと同じような感じなんだそうで、これを聞いた時はホッとしました。

 

今日はコーヒーが飲みたいというので、病院内のカフェでコーヒーを購入。

 

娘の風邪がひどくなってきたので、早々と病院を退出して従姉妹の家に戻りましたが、夕方から熱が出てしまいました。薬を飲ませてこの日はさっさと就寝しました。

 

続きます。