ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(24)

*入院13日目*  従姉妹の家から病院へ向かうと、旦那の口からなんとチューブが無事取れていました!

ガウンと手袋をして旦那の部屋に入ると、昨日よりも体を起こして意識もはっきりしている旦那が待っていました。

 

口から喉を通していたチューブが無事取れて、自分で呼吸をしていました!その代わり鼻にチューブが入っていて声もまだ上手く出せなかったですが、口にチューブがあった頃よりだいぶ楽そうでした。

 

熱はだいぶ下がっていましたが、まだ咳が出るらしく、看護婦さんがお腹を押して咳を出す補助をしてくれていました。後々わかることなんですが、怪我のせいで腹筋が使えないので一人で咳をしてタンを出すのが相当大変だったらしいです。

咳をするたびに私もお腹を押してあげるんですが、最初は加減もわからないしおっかなびっくり押していたら、看護婦さんに「もっと強く押してあげて大丈夫ですよ」とアドバイスされました。

 

今日からお水も飲めるようになったんですが、もちろんいきなりコップからごくごくと飲むわけにはいかず、紙コップに2センチ程度の水を入れて、その中に綿棒の先に2センチ角のスポンジをつけたものを浸して、旦那の口に入れてお水をほんの少しづつだけあげました。

余程喉が乾いていたようで、何度も何度もスポンジのお水をねだるんですが、看護婦さんから急に飲み過ぎはダメ!と怒られていました。

 

明日も娘が学校なので早めに帰ろうとすると、帰らないで欲しいと口の動きで言われました。意識もはっきりしてきたので寂しいのだろうと思い、次回は週末までまたないで、平日に一度くるからと言い残してこの日は帰宅しました。

 

車の中で娘が「パパが意識戻って良かったね!」と嬉しそうに何度も言うのを聞きながら帰りました。

 

続きます。