ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(17)

*入院6日目*  娘と二人で朝10時頃に病院に到着しました。娘の学校が翌々日から始まるため、今日でとりあえず一旦自宅に戻ることにしていました。

 病院に到着してしばらくすると担当のお医者さんが旦那の病室に来て、頭部にある血栓は小さいのであまり心配することはないでしょう、このまましばらく様子を見る予定ですと教えてくれました。

 

血栓があるのは心配ですが、お医者さんがあまり心配しなくても大丈夫と言ってくれたので完全とは言わずとも少し安心しました。

 

口から喉を通しているチューブも、あと数日で外せるのではないかという事でした。

 

一度自宅に戻るとすぐには病院に来れなくなるので、一時帰宅する前に少しでも良いニュースが聞けてほっとしました。

 

帰る前に病院のソーシャルワーカーさんが「家族が集中治療室にいる時のパッケージ」をくれて、色々と説明もしてくれました。パッケージには、病院の近くの泊まれるホテル案内、メモ帳、保険や市役所に提出する書類についてなどの案内が入っていました。

 

保険関係はやらなくてはと思っていましたが、市役所に提出する「傷害失業保険」やその提出に必要な病院からの診断書など、考えてもいなかった手続きについて詳しく教えてもらってとても助かりました。

 

旦那を一人で病院に置いていくのも気がかりでしたが、自宅に戻ってしなければいけない手続きなども沢山あって、なんだかとても気が重くなった日でした。

 

まだ意識が朦朧としている旦那に一旦サヨナラをして、再度4時間半かけて自宅へ戻るともう夜でしたが、友人が差し入れを持ってお見舞いにきてくれました。精神的に弱っている時に他人から優しくされると3倍嬉しい・・・ありがたい気持ちでいっぱいでした。

 

続きます。