ちえきちぶろぐ

脊損車いすの旦那とのカナダ暮らし

旦那が屋根から落ちた日(16)

*入院5日目*  昨日のCTスキャンの結果が早く知りたくて、朝早くまた病院へ向かいました。

 旦那の部屋に一直線に向かい、担当の看護婦さんに昨日のスキャンの結果を聞くと、お医者さんから説明があるのでちょっと待って欲しいと言われました。

 

待っている間に旦那の様子を見ていると、昨日まで体にかかっていた病院のガウンが今日は下半身だけにかけてありました。側でよくみると、今までガウンに隠れて見えなかったのですが、左脇腹に直径20センチほどの大きな青タンができていました。

 

屋根から落ちた時に打ったのかと思って見ていると、部屋にお医者さんが入ってきました。

 

お医者さんの話によると、昨日のCTスキャンの結果、頭蓋内出血している箇所で血栓がみつかったとの事・・・

これからその箇所については随時チェックしていくとか、血栓を取り除くために血を薄くする薬を増やす方向で治療します、というようなお話をされたのですが、私の頭の中は「なぜいつもいつも悪いニュースばかりなのか・・・」「このまま良くならないのでは・・・」と不安で一杯で、本当に心が折れる一歩手前でした。

 

そんな中でこの日唯一少し希望が見えたのは、今までずっと薬で眠らされていて意識がなかった旦那が、鎮静剤が切れかけてきて意識がちょっと戻った時に話しかけたら少し反応を示した時です!目を薄く開けたので、「旦那!聞こえる?ちえきちと娘だよ!」と声を掛けたら、目を動かして私を見つけ微かにうなずいたんです!

 

やっと意志の疎通が多少なりとも取れたので、ほっと一安心しました。

 

ただ、鎮静剤が切れてくると頭を持ち上げようとするし、看護婦さん曰くちょっと暴れるので、治療に専念するため鎮静剤はしばらく使うことになると言われました。

 

この日は午後2時半からMRIがあるという事だったので、早めに従姉妹の家に戻りました。

 

続きます。